
今回の参加者は8名でほとんどが40代だった。内訳は30代1名、40代5名、50代1名、60代1名だ。そして、半数はリピーターである。
経営コンサルタント経営者、広告代理店勤務、元大学の講師、元OL、看護婦を定年された方、元広告代理店・・・と大都会の第一線で活躍している方々が、近代文明の象徴である都市生活から、視線を真逆の「土」に向けたのだ。それは何を意味しているかというと、やはり3・11に起きたフクシマの原発事故に近代文明の限界を嫌が上でも見せつけられた市民の意識変革が急激に起きているというコトだと思う。
塾長の高野孟さんには「地域コミュニティが日本を立て直す!」と題し、共同体の新しい姿と可能性について講義して頂いた。
共同体はかつて「前近代的な土地への隷属」とされ軽蔑的に捉えられて来たが、それから100年後「自立した自由な個人が織りなす社会」となるはずが、「孤独、孤立、不安、行き詰まりに陥って、それに代わって関係性、共同性、結びつき、利他、コミュニティ、そして共同体が未来に向けた言葉として使われるようになってきた」と、3・11後の日本の里山コミュニティの再評価をされた。農文協の甲斐良治さんは、農村の水力発電についての興味深いレポートをして頂いた。
昭和初期、日本は元々各地域で発電をしていた歴史があり、現在の様に電気を電力会社が独占するのは1950年代の原子力平和利用という名目で、時の政治家たち正力松太郎、中曽根康弘、田中角栄が日本の原子力政策の基礎をつくってからだ。日本は、国土の多くは森林であり水の豊富な国である。この国の地域資源を最大限に活かしてその土地に適したエネルギーを選び、地域でエネルギーを創っていくことは可能なのだと思う。農村力発電とは、まさに原発と真逆の方向であり、希望のエネルギーなのだ。「私の半農半X」の講義は、今回僕の話だ。
僕は東京で様々な仕事を経験し、アメリカ、アジア、ヨーロッパを放浪し、日本の農村をまわり、最後に鴨川へ辿り着き、ここで自給的な農的生活を始めた。また、今回は僕の住む集落の長老であり僕の百姓の師匠のかやお勉さん(84才)に来てもらい村での暮しを話して頂いた。戦前の電気と石油がなかった頃の暮し、貨幣経済や就職がなかった時代の農村コミュニティの時間の流れ、里山の自給自足生活の文化やライフスタイル、戦争体験、そして戦後の高度経済成長から村に若者がいなくなった現在の農村、炭焼き小屋の復活や棚田オーナー制を通しての都市農村交流等々、話は多岐にわたった。
最終日には僕や長老が暮らす集落へ訪問し、炭焼き小屋や棚田オーナー制の見学、さらにかやおさんのお宅にもお邪魔させてもらい、奥さんの時代さんにも話を伺った。僕は図々しくも、奥さんに嫁いでから60年が経ちますが幸せですか?と尋ねると、ケラケラと笑いながら恥ずかしそうに「あんでよう、まあ、こうして健康で生きていられるんだから、まあ幸せでしょううよ。」と話してくれた。
里山の南斜面にあるかやおさんのみかん畑、果樹園、野菜畑、棚田、そしてきれいに手入れをされた庭と古民家に整理された納屋、どれをとっても公園のように美しいのである。本当の百姓とは、こういうことなのだと感動する。
暮らしそのものが仕事であり、美であり、創造なのである。心の美しさが、仕事や農地、家や庭に隅々にまで現れている。とにかく、かやおさんの暮らす生活空間は美しいのだ!僕もいつかこんな百姓になりたいと思っている。それは、技術だけではダメなのだと思う。内面も磨かなければ、それは達成出来ない。だから、百姓という生き方は深いのだ!また、かやおさんのみかん畑を数年前から半分受け継ぐこの地に移住したたけちゃんにもここでの暮しを話してもらった。東京のサラリーマン生活を14年前に見切りをつけ家族で鴨川に移り住み、田んぼ、みかん、植木仕事、里山生活お助け隊(若い移住者たちでつくった農村の何でも屋グループ)と自分で仕事を仲間たちとつくり鴨川で自給生活を送り、サラリーマン時代に比べれば遥かに現金収入は落ちたが「僕は、幸せです」ときっぱり言い切るたけちゃんの言葉も、真実味があり感動的だった。
また、実習では畑にらっきょうやアサツキの球根を植え、そして5月の帰農塾で田植えをした田んぼの稲刈り、さらに鶏の解体(これは、強制では無いので参加出来ない人は無理にしなくても良い。)を行なった。講師には南房総市(旧三芳村)で新規就農20年目の大ベテラン渡辺和彦さんにお願いした。丁寧な渡辺さんの指導に従い、みんな勇気を持って鶏の命を頂いた。肉を頂く現代人は一度は経験した方が良い体験だと思う。これを体験すると肉食に対する意識が変わるだろう。
今回も大変盛り沢山の内容で、受講生にとって印象に残ったシーンが数々あることだろう。2泊3日の凝縮した里山体験を、自分の中でゆっくりと整理するまで「心の作業時間」が必要かもしれない。
しかし、参加者のこれからの生き方のヒントをそれぞれが持ち帰ったことだと思う。受講生のみなさん、3日間お疲れ様でした!
それでは、良き旅を!林良樹
先日お知らせした内容に追加事項があります。
今回は集落の長老であり、僕の百姓の師匠である栢尾勉(かやおつとむ)さん
に来て頂き、里山コミュニティでの実際の暮らしについて栢尾さんは大正15年生まれの84才で、「釜沼木炭生産組合 組合長」であり、
「奥谷棚田保存会 会長」でもあり、地域の精神的シンボルの大山寺の総代を現在、長老仲間4人で炭を焼き、棚田オーナー制を運営し都市農村交流を
積極的に進めていらっしゃいます。閉じた村社会の扉を開き、彼は田畑やみかん等果樹の他、草履やしめ縄等の藁細工、ほうき等の竹細工、
炭焼きに大工仕事や土木仕事等、自分の両手で暮しをつくる技と知恵を持っているぜひ、戦前の石油と電気のなかった暮しを身体全体で覚えている
里山の長老のお話しを聴きに来て下さい!ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3・11後、世界は変わりました。
戦後日本が見捨てて来た里山というステージには、そして食、エネルギー、教育、祭、文化、医療、伝統・・・里山コミュニティには
21世紀の持続可能なライフスタイルを築く上で、ここには、原発を必要としない「幸福のカタチ」があります。
経済成長を幸福とする価値の社会から、命の調和を幸福とする価値の社会へ、日本の面積の60%以上は森林であり、農地の40%が中山間地域と呼ばれる
この国の国土の多くは里山です。さらに、鴨川は都市農村交流が盛んで、都市住民と地元住民と新住民とが
つながって新しい農村コミュニティをつくり始めています。最終日の訪問ツアーでは、僕や長老の栢尾さんの住む釜沼北集落へ行き、
炭焼き小屋やオーナー制の棚田、僕の暮らす古民家などへも訪問します。3・11後のライフスタイルを考える上で、
黄金色に輝く棚田の里山へ訪れませんか?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2011年 里山帰農塾 9月 第39期 「3.11後、里山コミュニティーで暮らす」
開催日 9月17日(土)~19日(月・祝)次回、里山帰農塾は、「3.11後、里山コミュニティーで暮らす」をテーマに実習と講
義を行います。カリキュラム
初日 9月17日(土)車の方:鴨川自然王国 9:50
高速バスの方:ハイウェイオアシス富楽里 9:23 集合(房総なのはな号 東京8:
00発)10:00~12:00 開講式 自己紹介
12:10~13:20 昼食
13:30~15:00 講義 高野孟
15:00~17:00 実習 畑作業 藤本ミツヲ
17:10~18:20 夕食
18:30~20:00 講義 甲斐良治
2日目 9月18日(日)
6:30~7:30 朝の体操
7:40~8:15 朝食
8:30~12:00 実習 稲刈り
12:10~12:50 昼食
13:00~15:00 講義 鶏の解体
15:10~16:40 講義 私の半農半X 林良樹
17:00~18:30 講義 栢尾勉
18:40~21:40 交流会
最終日 9月19日(月・祝)
7:40~8:15 朝食
8:30~12:00 移住者訪問ツアー
12:05~12:55 昼食
13:00~14:00 意見交換
14:05~15:00 レポート
15:15~15:25 閉校式
15:30 解散
高速バスの方は解散の時間により
房総なのはな号 富楽里 16:25発 または 16:55発 に持ち物:作業着(田んぼ用・畑用)、帽子、着替え、タオル、運動靴、長靴、
懐中電灯、筆記用具、洗面用具、雨合羽、虫よけ虫さされの薬など申込・問合せ 農事組合法人 鴨川自然王国
〒296-0237 千葉県鴨川市大山平塚乙2-732-2※希望日程 9月
※氏名
※フリガナ
※生年月日 (保険に加入いたしますので必ずご記入ください)
※性別
※ご住所
※TEL
FAX
携帯電話
※当日ご利用される交通機関 車 / 高速バス 房総なのはな号
※知ったきっかけ
※受講動機
——-
※は必須事項です。必ずご記入ください。石井
*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*http://www.k-sizenohkoku.com
メルマガ http://www.mag2.com/m/0000250389.html
e-mail kingdom@viola.ocn.ne.jp3・11後、世界は変わりました。
戦後日本が見捨てて来た里山というステージには、そして食、エネルギー、教育、祭、文化、医療、伝統・・・里山コミュニティには
21世紀の持続可能なライフスタイルを築く上で、ここには、原発を必要としない「幸福のカタチ」があります。
経済成長を幸福とする価値の社会から、命の調和を幸福とする価値の社会へ、日本の面積の60%以上は森林であり、農地の40%が中山間地域と呼ばれる
この国の国土の多くは里山です。さらに、鴨川は都市農村交流が盛んで、都市住民と地元住民と新住民とが
つながって新しい農村コミュニティをつくり始めています。また今回は、移住者訪問ツアーで僕の住む村や
僕の暮らす古民家へも行きます。3・11後のライフスタイルを考える上で、
黄金色の輝く棚田の里山へ訪れませんか?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2011年 里山帰農塾 9月 第39期 「3.11後、里山コミュニティーで暮らす」
開催日 9月17日(土)~19日(月・祝)次回、里山帰農塾は、「3.11後、里山コミュニティーで暮らす」をテーマに実習と講
義を行います。カリキュラム
初日 9月17日(土)車の方:鴨川自然王国 9:50
高速バスの方:ハイウェイオアシス富楽里 9:23 集合(房総なのはな号 東京8:
00発)10:00~12:00 開講式 自己紹介
12:10~13:20 昼食
13:30~15:00 講義 高野孟
15:00~17:00 実習 畑作業 藤本ミツヲ
17:10~18:20 夕食
18:30~20:00 講義 甲斐良治
2日目 9月18日(日)
6:30~7:30 朝の体操
7:40~8:15 朝食
8:30~12:00 実習 稲刈り
12:10~12:50 昼食
13:00~15:00 講義 鶏の解体
15:10~16:40 講義 私の半農半X 林良樹
18:40~21:40 交流会
最終日 9月19日(月・祝)
7:40~8:15 朝食
8:30~12:00 移住者訪問ツアー
12:05~12:55 昼食
13:00~14:00 意見交換
14:05~15:00 レポート
15:15~15:25 閉校式
15:30 解散
高速バスの方は解散の時間により
房総なのはな号 富楽里 16:25発 または 16:55発 に持ち物:作業着(田んぼ用・畑用)、帽子、着替え、タオル、運動靴、長靴、
懐中電灯、筆記用具、洗面用具、雨合羽、虫よけ虫さされの薬など申込・問合せ 農事組合法人 鴨川自然王国
〒296-0237 千葉県鴨川市大山平塚乙2-732-2※希望日程 9月
※氏名
※フリガナ
※生年月日 (保険に加入いたしますので必ずご記入ください)
※性別
※ご住所
※TEL
FAX
携帯電話
※当日ご利用される交通機関 車 / 高速バス 房総なのはな号
※知ったきっかけ
※受講動機
——-
※は必須事項です。必ずご記入ください。石井
*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*http://www.k-sizenohkoku.com
メルマガ http://www.mag2.com/m/0000250389.html
e-mail kingdom@viola.ocn.ne.jp今回は、「里山コミュニティーで暮らす」がテーマです。
里山コミュニティで暮らす
現代の都市化した工業社会では、核家族という単位がコミュニティのサイズとなって
しまいました。しかし、本来人はコミュニティで生きることが地球上では自然であまた、3・11以降の日本の復興には都市も農村も含め
コミュニティの再生が求められています。そして、田舎暮らしの入口として9/17(土)~19(月・祝)
に行なわれる「里山帰農塾」の案内も致します。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
銀座オフィス2011年第44回ふるさと暮らしセミナー
主催:農事組合法人鴨川自然王国
共催:NPO法人ふるさと回帰支援センター8月19日(金)18:30~20:30 開場 18:00
場所:NPOふるさと回帰支援センター
東京都中央区銀座4-14-11 七十七ビル3FTEL.03-3543-0333 FAX.03-3543-0346
e-mail.ginza@furusatokaiki.netお問合せ・お申込先:農事組合法人 鴨川自然王国
TEL.04-7099-9011石井
*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*-+-*http://www.k-sizenohkoku.com
メルマガ http://www.mag2.com/m/0000250389.html
e-mail kingdom@viola.ocn.ne.jp林良樹
以下が大山支援村の事務局のエリちゃんからの報告です。
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http://hinansho.awanowa.jp/
福島のお母さんとこどもの息抜きツアー ご報告
8月4日(木)~5日(金)。
ご報告が遅くなりましたが、先週の8月4~5日にかけて、「福島のお母さんとこどもの息抜きツアー」のご一行が支援村に滞在しました。
今回のツアーはアースデイ東京タワー・ボランティアセンターのハッタケンタローさんの企画で、お母さんやこどもたちに鴨川を存分に楽しんでいただくため、訪問先はマザー牧場、天然温泉、大山支援村、鴨川自然王国など、盛りだくさんな内容となりました。
以下がスケジュール:
<8月4日(木)>
8:30 『福島』駅西口から出発(大型観光バス)<8月5日(金)>
7:30 起床ツアーには25名の母子が参加し、東京から総勢8名のボランティアさんが準備から片付けまで手伝ってくださいました。
福島の皆さんは、鴨川で思う存分遊んで楽しめたとの声が届いています。
大山の夏祭りを控え、てんてこまいの支援村事務局スタッフも、ボランティアの皆さんの素晴らしいご活躍のおかげで無事ホストを務めることができました。
ご参加、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!
僕は隣組として8日の通夜、9日のお葬式と手伝いにいった。
僕は隣組の3名と「墓掘り」の仕事を頼まれた。仏教と神道と土着の自然崇拝がミックスしたこの地域独特の風習は、日本の里山で育まれた稲作文化の精神があらわれていたように思えた。
ここ安房に数千年以上前から暮らして来た縄文人の自然崇拝の世界観、その後に神道が重なり、古代インドの哲学がサンスクリットと漢字を通してユーラシア大陸を西から東へと伝えられ、東の行き止まりの島へ辿り着き、さらに房総半島の先っぽでその土地の文化と混ざり合い、今日の姿になった。『 遺言
私 林良樹は、この命がお役目を終えた時、地球に還ることを望みます。
形は要りません、お墓も要りません、ただ海、山、空へまいてください。よろしくお願いします。 』
林良樹
去年の土と平和の祭典で、藤村さんのお話しを聞き僕は是非行ってみたいと思っていたので念願かなっての非電化工房だ。
非電化冷蔵庫、非電化懐中電灯、太陽熱温水の五右衛門風呂、コンポストトイレ、籾殻ハウス、ストローベイルハウス、非電化籾擦り器、グリーンハウス、非電化除湿器と発明品の数々を見学させて頂いた。今回のテーマは、「3・11後の自給自作生活」だ。
今回は参加者13名、男性6名女性7名のにぎやかな塾だった。年齢も30〜40代が半数以上と、2000年から始めた時とはすっかり世代交替して来た感じである。やはり、3・11後の影響がじわじわと出て来ているのだろう。