三尾博正
麻日記
長野飯山〜美麻村紀行
更新日 2005.6.10 

■text:三尾博正


 鈴木ちょーさん(元マック店長→飯山アンテナショップ所長→現在旅人)の粋なはからいで自然王国スタッフ(石田理事長、宮田事務長、三尾)と大山千枚田保存会の長村順子さんと歌手のyaeちゃんが飯山市に招待されました。 
 
 まずは棚田百選の福島新田と映画「阿弥陀堂便り」のロケ地などを視察。高い山々に囲まれて素晴らしい景観でした。石で積み上げられた棚田はすごい!と同時に苦労も伺い知れます。そのあと一行はライブ&交流会&宿泊の高源院というお寺さんへ。ライブの準備のあと近くの露天風呂へ。サッパリしたところでyae&丸山さん(地元の民族音楽家)のセッションライブが始まりました。

 お客さん70人はいましたね。宮田君のギターと順子先生の踊りもあり、大盛況の内に終了しました。YaeちゃんのCDもグッズも完売!交流会も50人は残っててくれて大盛り上がりでした。AKOちゃんの環境紙芝居も飛び出して、みなさん少々飲みすぎてしまったようです。(僕も。)

 次の日は、森の家という自然体験スペースを視察。整った設備とアイテムの多さはすごかったです。三尾が古民家改修中ということで森の家スタッフの石田君の住んでいる古民家を見せてもらえることに。石田くん、タナクリーム(塗り壁剤)くれてありがとう! ブナの木の生態の話をしてくれた信州大助教授の井田さん、畑を見せてくれた農家の江口さんなど多彩なスケジュールで楽しめました。最後市役所で市長と会談。

 石田理事長から鴨川の取り組みや今後の飯山の課題など内容の濃い話になりました。

 最後のお昼ご飯は「信濃百年」という料理屋さんで、落ち着いた雰囲気の古民家で大変おいしかったです。 飯山は山が深くてきれいで、人情も厚く本当にいい所でした。ちょーさんがハマッテしまったのもうなずけます。世話をしてくれたちょーさん、石田係長、堀さん他みなさんに感謝感謝で締めたいと思います。

 その午後から別行動をとって美麻村へ行きました。明治時代以来、麻の特産地として知られた美麻村。しかし昭和35年ごろから化学繊維の普及で需要が減り始め、現在はほとんど栽培されていないとのこと。「麻の館」という麻の歴史資料館があるというので行って見ました。

 当時使っていた農機具や写真などが展示され、麻好きの僕にとってはたまらなく面白かったです。そしてその中に昭和35年当時の全国麻繊維収穫量と栽培面積のグラフがありました。なんと我が千葉県は収量1トンで、10h以下の耕作面積だったことが判明!

 ちなみに栃木県が1670トン(全国一位)だったので、細々とではありますが栽培はしてたんだなーと物思いに耽ってしまいました。館を出て地元のおばちゃんや農家さんに話を聞いたところ、「目の前の田んぼ、昔はほとんど麻やってたんだよ」「作業はとにかく大変だった。8月初旬が繊維収穫なので暑いさかりにやったもんさ」などなど現在地元の年配の方ならほとんどの人が麻栽培に携わっていたのでしょう。目の前に広がる田んぼを見ながらまたまた物思いに耽ってしまう三尾なのでした。

 今回の長野紀行、スケジュール的には超ハードで二日酔いと疲労でヘロヘロでしたが、信州人の温かさと深い自然に魅了されました。これからも信州と房州のネットワークができて、新しい何かが生まれていけばと考えるとワクワクしてきます!



福島新田


福島新田からの景色です。


三示さん&アコさん
少し分かり合えたようです。


森の家の石田くん宅の古民家です。


美麻村の麻の実レストラン。
この日は休みでした。


麻資料館に展示してある当時の農作業風景です。


このような農機具が多数展示されています。


美麻村のシンボル(?)の街灯です。
 



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