帰農塾 参加者 レポート 
KINOUJUKU SANKASYA REPORT
5月26日〜28日 里山帰農塾 5月コース 実りを描く ”始まりの時” 
 
2006.5.28 更新日 2006.8.21

参加する前と後
K・K
 
 私の中で何故帰農王国(原文ママ)に来る気になったのかを考えるに年とともに緑へのあこがれ、幼い頃の家庭菜園、車を待たず自然の中をひたすら歩くことが好き、そんなことから発したようで『農的暮らし』などと言う大上段にかまえた想いが何もなかった事にまず講義が好まると共に迷いが生じた。ただひとつひとつの講義、実習及びはしばしに出てくるスタッフの方々の話には深く感じることばかりであり、次第にやっぱり来て大正解!であったとこの山とスタッフに感謝の気持ちで一杯になった。まだ何も始まっていない会社人間の自分、多分に頭でっかちに耳目学問ばかりの自分を変えないというあせりもあり、少しずつ何かを求めて行動に出たいと思っている。ただやはり自分の中で住みつくことは性格的に厳しいことは内心分かっている。たまに来られて少しお手伝いがてら触れ合える。そんな程度であっても継続できれば楽しい気がする。『農』は本当に素晴らしかった。日を休むことなく続く勉強、アイディア、行動。何十年やり続けた方であっても常に未知への挑戦をされている。こういう方々に深く頭をたれる。私たちの食の源はこうしてできているのである。今年のような気候不順な中では更にご苦労の多いことである。今、自分にできることは買っているのではない、買わせていただいているという感謝くらいしかできない。
 本当にありがとうございました。

 忙しいスタッフの皆様の時間を割いて私たちに下さったことに深くお礼申し上げます。登紀子さん素敵!


『帰農塾に参加して』
S・K 

 妻と一緒に楽しく参加できたことがこれからの人生で、きっと大きな意味を持つことになると思います。すでに100人以上の人たちが卒業しているときいていますが、先輩たち動揺に少しでも農的生活を目指したいと思います。
 最初はベランダでミニトマトやイチゴなど作りやすいものから始めたいです。
 移住でなく、来たいいときにこれるようにしたいものです。
 田んぼ作りで2年間事務局を担当している中で、かなり農作業もやりましたので、何とかやれそうな気もしてきました。とにかく自然が好きなので、緑に囲まれた生活を出来たら最高です。
 会社の田んぼ作りの仕事にも、この帰農塾的な学習機会を作り、多くの人たちにもよびかけていきあいと思っています。
 環境教育中間でも、定年の人々を対象とした企画はありますが、ここまで真剣なプログラムはないでしょう。
 環境教育が自然体験学習(根っ子のスイッチオン)でおわっているようなので、これからの持続可能な社会作りを目指す環境学習のプログラムに帰農塾的要素を入れるよう働きかけもしてみようと思います。ありがとうございました。
 これからもよろしくお願い致します。


鴨川上流・房総丘陵にて  
フォトン・ベルト 


 あと4年弱で定年。その後の生き方を考えざるを得ない。あてにならない年金。危ない国家財政・経済。食糧の世界的不足が近づく今。環境悪化。生き場所を都会から自然豊かな田舎へ。そして、食糧生産に少しでも関係して農業を。また、魚の取れる海の近い気候の良い所へ。そのための知識を体験を得るために、鴨川自然王国によく解らないまま何か手がかりを得られるか、と思いやってきました。結果、来た“カイ”がありました。とても興味ある具体的な話、広い範囲に渡る話、地域の状態等、やはり現場にやって来て見、聞きするものだと思いました。
 ただ、難しさも判り、課題も多くあることが判りました。南房総の丘陵に住もうかという思いを実現しようという決断は簡単にはできないかな、とも思いました。しかし、多分、将来的には、農的生活へ行くのが良いようには思います。これからも、農と実地見学を通して、この私の課題、思いの実現を追って行こうという気持ちは持てました。
 他の人たちとの交流も面白く、本当に来てよかったです。
 また、来ると思いますので、その折はまたまたよろしくお願いします。


里山帰農に参加して
K・K  

 三日間、塾に参加させていただきありがとうございました。大変貴重な体験をさせていただきました。雨の中の田植えはとても刺激的で一生、忘れられないことと思います。農家の方の苦労を肌で感じることが出来て幸せでした。
 各講義のお話はどれも新鮮でした。田舎暮らし、農的生活、里山への移住などの楽しい点、おもしろい点、とたいへんな点、難しい点がよくわかりいろいろと参考になりました。
 こんにゃくづくりは案外、簡単そうなので自分でつくってみたいと思います。
 田舎暮らしや農的生活を考えている人には知的で学歴もあり難しい仕事をしている方が多く討論などで話に加われなかったのは残念でした。
 帰農塾で学んだことを今後の人生に生かせればよいなと考えています。楽しく有意義な三日間でした。ありがとうございました。


古くて新しい働き方 〜農的働き方〜
Ikki 

大量生産、大量消費の世の中で日本人は働くということの意味を見失いがちです。働くということには、大変な苦労や困難が伴うものですが、本来仕事は楽しくあるべきでしょう。帰農塾での三日間。長い間、忘れていた働くことの「楽しさ」を実感することが出来た貴重なひとときです。農的働き方は、古くから日本に根付いていた働き方かもしれませんが、今の若い人々にとっては新鮮で驚きや喜びに溢れている魅力ある働き方ではないでしょうか?新しい働き方といってもいいかもしれません。農的働き方の実現に向けて、今日から計画的に行動を重ねていきたいと思います。最後になりますが、三日間にわたりいつも楽しく明るく親切にご指導いただいた講師の方々、スタッフの皆様に心から感謝します。本当にありがとうございました。

労働と食べものと自然の調和
PM.原田 正子  

 仕事や日々のストレスから、土に触れたい、緑の中に行きたいと思って参加した鴨川自然王国だった。実家は元農家で田植えの風景など記憶には残っているが、私自身は手伝ったことなどなかった。今回雨の中を田植えをし、みんなの息が合っていく様、皆で飲んだお茶、食事はおいしかった。とれたばかりの食材を使った料理の美味しさは、自分のした労働のここちよさにつながる。また緑にかこまれて、とりのさえずりを聞きながらの生活は心安まる。よく眠れた。単なる農作業体験にとどまらず、講義が組まれ、考えさせられることも多かった。システムの違いで生活費が安くなることか、百姓は百のことができるから百姓なのだとか、その文化を伝えていくのが労働だとか。別荘的な田舎暮らしをしている人は、年とったら都会に戻らざるをえないとか。何のために帰農するのか?「自分が商品であることから脱出するために帰農する」この言葉が一番私を揺さぶったように思う。私自身、ターニングポイントにきているのかもしれない。ここでのネットが私を変える予感がする。


自信と勇気を与えてくれてありがとう
O・F

 私は今年三月に定年を4年早めて退職し、埼玉から勝浦に移り住んで田舎暮らしを始めたばかりのものです。里山帰農塾へはこれからの暮らしを豊かにする知恵をさずかりにきました。三日間の塾での生活を通じて、まずは自分の選択したセカンドライフに改めて自信と勇気が持てたことを感謝しています。また「百聞は一見にしかず」というとおり、棚田見学、移住生活の体験談、田植え、こんにゃくづくり、野菜づくりの現場、全国各地の詳細な実例報告などを通じて百冊の本を読み終えたかのような情報を得た思いです。何からとりかかればよいか、優先順位をどうつけるかがなやましい問題です。
 八人の同期生とも旧知の仲のように打ちとけ合え、自然王国の活動が幅広いネットワークを創り出していることに触れ、私の田舎暮らしがひきこもりではなく世界を広げることになる、できると予感できました。


調査のはずが・・・。
U・M 

 今回、里山帰農塾という場に、つい数週間前就職活動を終えてしまった、社会経験も何もない自分が来てしまったことで、幸か不幸か、自分の中の何かが化学変化を起こしはじめています。
 そもそも、この帰農塾に参加した動機は、大学の卒業論文で鴨川という地に都市から入ってきた人々がどのように関っているのかを記述してみようとおもったのがきっかけです。紙の上の情報だけでは不足だ!全身で鴨川にやってくる人を感じないと何もうまれない、と思い参加した帰農塾。初日、私は「観察者」としての立場でここにいるつもりでした。
 ところがどっこい、いざ講義を聞き、講師の方々、塾生の仲間、王国スタッフの方々と共に農作業し、語らい、寝食をともにするうちに、「はて、就活戦線を経て、企業に就職し、都会で働くことだけが、私の未来なのかな?」と考えてしまいました。薄々は気付いていたことが、現実として、「こういう生き方がある」と目の前に現れた今、もう一度どうしたいのかを考え始めています。人生まだ二十一年しか生きていない私が数十年も多く生きてきた諸先輩方に囲まれ、三日を過ごしたことで学んだことは、計り知れないものがあります。自分から変わることで社会の何かが変わるかもしれない、そんな気も今しています。
 少子高齢化により就職活動も大学生の売り手市場と言われる今、本当に私たちの未来への選択肢は広がっているのだろうかと、妙な閉塞間を感じていたことが、今、すごくバカらしい気さえしています。どうもありがとうございました。
 鴨川という、自然に囲まれた地で、人生の先輩たちに囲まれ、楽しくもあり、幸せな時間を過ごすことが出来ました。これから自分がどういう方向を目指すのか、自分自身未知数ですが、必ずや、この経験を生かしていくと思います。


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