EVENT REPORT

里山帰農塾 6月〜糸をつむぐ、くらしをつむぐ〜 
イベントREPORT
  
2009.6.5-7  更新日 2009.6.24 text:宮田 武宏

今回の里山帰農塾は、女性3名、男性4名と若干少なめの参加でした。
天気も、二日間は雨、となかなかハードな天気でした。
しかし、雨なら雨の帰農塾がある、農的生活にはそんな日もあるということを実感していただけるいい天気だったと思います。

一日目の高野さんの講義はとても盛り上がり、講義時間を延長しての討論が続きました。
その次は、雨の中カッパを着ての農場参観です。
王国農園がどのような考え方で運営されているかを、担当者から説明させてもらいました。
有機栽培を続ける中で、徐々に土が軟らかくなり、野菜がおいしくなっていることが実感していただけたかと思います。
長村さんの「私の半農半X」では、鴨川に移住して自分を取り戻し、鴨川で新しい活動を展開されていることを聞きました。印象部深かったのは、アルバイト先でヤマカガシに出会い、生き物に出会うたびに自分が元気になっていった、というところです。生き物と触れることが、自分の身体性を取り戻すことにつながるのかもしれません。
鴨川で確実に活動を続けておられる方の話は素晴らしかったです。
今回は、登紀子さんも3日間参加することができました!暮らしのバランスを取れ!そしてどこにでも可能性はある、という話は刺激的で、参加者のみなさんにもインパクトを与えたようです。
食事は、おいしいです!


二日目は、ヨガで体を温めました。
温めた身体は雨の中の農園作業で冷え切ったのですが・・・
トウガラシ、モロヘイヤ、ツルムラサキの定植です。雨の中の作業でしたが、だんだん畑に野菜が植わっていく様子はとても素敵で、みなさん満足していただけたようです。
加工実習では、祭りすしを作りました。地元のお母さんに来てもらい、丁寧に指導してもらいました。椿とカタツムリ、とてもきれいに巻くことができました。こちらは、夜の交流会でみんなで食べて、そのキレイさとおいしさに感激!でした。
ママダさんの糸紡ぎではガンジーの思想を知り、綿の柔らかさと、自分の手が如何に硬くしか動かないかを痛感しました。
甲斐さんは、「90年代に生活革命が起きた。農村に残った人々がたちが立ち上がって、地域起こしを始めた。そして、今はその世代が若い世代とともにまた新しいことを始めている」と宮崎県にある「千人の蔵プロジェクト」をテーマに話してくれました。農的生活は、ここまで広がりを見せるのです。自分たちでやり始めるのが、何事も基本なのかもしれません。

三日目は里山棚田見学です。ようやく、晴れました。
千枚田を見た後、長村さんのお宅訪問。不耕起で栽培している田んぼも見せていただきました。
その後は大山不動尊の参拝。ここは村の守り神で、境内からは大山地域が見渡せます。

参加者の感想の中に、「筋肉痛よ永遠であれ」という言葉がありました。とうがらしの定植のときにハンマーを使って支柱を打ち込むのですが、そのときの動きで筋肉痛になったそうなのです。筋肉痛は、自分が農作業をしたということが身体を伴って実感できるまたとない機会なのかもしれません。
帰農塾は、農的生活を学ぶ塾であると同時に、生き方を考える塾でもあります。

次回は7月19日〜21日に開催します。皆さんの参加をお待ちしています!

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