EVENT REPORT

里山帰農塾 11月 〜里山の知恵を知る〜 
イベントREPORT
  
2009.11.21-23  更新日 2009.12.10 text:林 良樹

今年最後の里山帰農塾、「里山の知恵を知る」を終えました。
今回、受講生は8名で、内3組がご夫婦でした。

高野孟さんには、ジャーナリストの視点で、政権交替したあとの政治と農についての講義をしていただき、甲斐良治さん(現代農業増刊編集主幹)には、全国の農村のリアルな姿を講義していただき、日本の社会を府瞰から眺めました。

そして、半農半XトークではNTTを定年後、所沢から千倉に土地を求め、くまさん共和国を建国した小熊英男さんの熱いd炭焼き物語をたっぷりと聞かせていただいた。実習では、王国スタッフの小原さん指導によるドラム缶炭焼きと、杉の間伐を体験しました。

 畑はミツヲ君の指導による玉ネギの苗植えを行い、ねんど質の休耕田を畑にするためのリアルな説明を話していただいた。

移住者訪問ツアーは、20代と30代の若いカップル、カンマ君とマユちゃんが運営するラブ&ライスと、8年間王国へ通い移住の準備を進め、八王子市役所を早期退職し、退職金でNPO大山千枚田が主催する家づくり体験塾で1年かけて地元材100%の天然住宅を建て、食料自給率100%を目指す井上さんのお宅へ訪問しました。

ラブ&ライスのカンマ君とマユちゃんは、今の土地にひと目惚れし、電気も水もない、元棚田のその土地にテントで暮らし始め、その後オンボロバスを運び、バスで暮らしながら、コツコツとハンドメイドで友人達と家をゆっくりとつくりはじめています。彼らは金も計画も無いが、若さとやる気はある美しき人生飛び込み系です。

もう一方の井上さんは、定年後の人生設計を経済的にもしっかりと計画して移住したという全く異なる2つのパターンをみてもらいました。

これから田舎へ移住し、農的生活を実践しようと考えている受講生にとっては、とても良い刺激になったようです。

農的生活には、正しい答えもマニュアルもありません。一人ひとりが、自分なりのライフスタイルをみつけて創造していくしかないのです。
今年度、行われた全6回の里山帰農塾にトータルで50名の参加者がいました。
この里山帰農塾という新しい人生へ向うための扉を、社会が必要としている限り、鴨川自然王国はこの里山で扉を開けはなっています。
しかし、この扉は始まりのひとつです。
次の扉は、どこにも用意されていません。
一人ひとりが、迷い模索しながら世界でたったひとつのご自分の扉をみつけることを心から願っています。

鴨川の里山に来ていただいた受講生のみなさん、本当にありがとうございました。
また、いつでもお立ち寄りください。

















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