EVENT REPORT

5月1日-2日  
田植え 
イベントREPORT
  
2010.5.7  更新日 2010.5.7 text:林 良樹

毎年5月のゴールデンウィークは、田植えイベントのラッシュだ。
この時期は大山千枚田も、他の棚田オーナー制をしている集落も、ここ鴨川自然王国も、沢山の都市住民でにぎやかにあふれかえる。
観光の質が変わって来たのだ。

遠くのどこかへ、リッチにリゾートするより、近くの里山で田植えをする人が増えている。
観光とは、光を観る旅だ。
そして、何を光としてとらえるかは、その人の意識によって異なる。里山の農村に光を観る人が増えているという現象は、現代人の意識が成熟してきた証だと思う。
忙しく流される現代社会に身を置く人々の精神の調律作用が、この里山の田んぼにはあるのだろう。
田んぼは地球時間に、僕らの感性を戻してくれる。


今回は、王国会員と、Yaeちゃんのファンクラブと合同の田植えで、子供連れの若いファミリーも多くスタッフも入れると約50名のにぎやかな田植えとなった。
あたたかい五月晴れの、スカッとぬけた青空の下で楽しく田植えを行った。
やわらかい田んぼに足をプニュリと入れると、みんな思わず笑みがこぼれ、その瞬間からその人の意識が地球時間へトリップするのだ。

久しぶりに登場した、石田三示さん(鴨川自然王国 元代表理事)も一緒に田植えをした。田植えをする国会議員はすてきだ。
日本中の政治家は、全員やった方が良いと僕は本気で思っている。地球時間を、体内に持っている政治家が、これからは必要だ。
田んぼの上で、大人も、子供も、国会議員も、男も、女も、社会的地位のある人も、ない人も、お金持ちも、あんまりそーでもない人も、ぜんぜんそーでない人も(僕です!)、関係なく稲の命を地球に植えました。

そして、夜はイノシシの肉のバーベキューや、山菜(うど、たら)のテンプラ、たけのこの煮物、セリのごま和え等、春の里山の恵みをいただきながら、夜空の下でたき火を囲み楽しく酒盛りし話に花を咲かせました。


今月末5/29(土)、30(日)は再び田の草取りです。除草剤を使用しない米づくりで一番重要で、大変な仕事です。
これを知らずして、無農薬だ、オーガニックだ、などとは言えません。
田の草取りをやる前と後では、いろんな意味で意識が変わります。
100冊の本を読むより、たくさんの気づきや学びが詰まっています。
毎年、この地味なイベントは人気がなくグッと人が減るので、僕は声を出しにして言います。

みなさーん、来てくださいネ!
おいしい食べ物や、冷えたビールを用意して待ってまーす!
それは、春の里山でまた愛ましょう。

林良樹

















http://www.k-sizenohkoku.com
kingdom@viola.ocn.ne.jp
Copyright (C) 2000-2004 Kamogawa shizen ohkoku All rights reserved.