EVENT REPORT

9月11−12日棚田トラスト稲刈りイベントREPORT
 
2004.9.11-12  更新日 2004.9.14  text:田中正治

連日の雨も上がりLucky!すっきり晴れ渡った秋空の下で、50人が2日間いい汗を流しました。早稲田大学の高野ゼミの若者達もドドット押し寄せ、やる気満々でありました。

稲刈りの前に、まずは縄作り。初めての人が30人以上いたかな?この稲藁を手でよじる作業は、おもちゃを与え続けられて育った若者達にとっては、至難技という感じ。でも、挑戦し、叙所にうまくなると病み付きになるようで、自分の成長の証を確認できて、けっこうはまってしまう作業ではあります。

次は自分が作った縄を腰に結わえるのですが、これもちょっとした技術で、十字にぴたっと決まると、まあ、りりしい姿となるのであります。

50人が棚田に入ると、壮観で、とにもかくにも稲は刈られていくのでありました。
でも、注意してみると、稲藁を逆手で握り、鎌で稲をトントンたたきながら切る人。ぺたっとしゃがみこんでイネを刈る人。すっきり立ちながらイネの真ん中辺を刈っていく人。
組合の石田さんや小原さんに、笑いながらどやされていたのであります。

刈られた稲はやっぱり笹がけ。笹がけされたイネを見ると仕事の成果を実感して何故か満足なのであります。笹がけしておくと、稲藁は自分の養分を籾の中にどんどん注ぎ込んでいくのであります。次の世代の命を生かすために、意志をもっているかのようにそうするのだということを聞いたことがあります。

いい汗を流した後は、宴会。“中山シェフと志願者達”の手の込んだ料理とビールは最高。
旬の秋刀魚の炭火焼き、ひじきの煮つけ、具沢山の味噌汁などなど。飲むほどに酔うほどにで、豪傑は、夜中の2時まで盛り上がっていたとのことであります。

次の日には、加藤登紀子さんも稲刈りに参加。2年間農作業などをおっている映像のクルーの撮影も続いていて、11月には完成するらしい。

さあこれで最後の棚田だ!水がたまっている棚田の稲刈りはやっぱり恒例の“まむし”の登場と相成りました。しかしこれも良く出来たもので、恒例の“まむし取り名人”小原さんの登場で、“まむし”はあえなく御用!首根っこをひっ捕まえられて、一升瓶の中に入れられ、“まむし酒”候補になるのでありました。

お昼は、恒例のカレー。昼食後、三々五々帰途に着いたのであります。
早稲田大学の学生達は、高野 孟の「大隈塾」の野外ゼミ。加藤登紀子さんが臨時講師で、最近のキューバ訪問、中国、インド旅行の中から、グローバイゼーションの実態を底辺に住む人々の生活実態から考えるREPORTをし、中国に再び革命の予兆を実感するとのべられていました。



縄作り。

稲刈り開始!

道端では足りない縄を補給中

笹がけにするために
縛った稲を運びます。
お疲れ様でした!
お待ちかね、宴会の始まりです。
翌日は登紀子さんも参加。

とらわれのマムシ。

ゼミの様子





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