EVENT REPORT

里山帰農塾 5月〜田植えからはじまる暮らし〜 
イベントREPORT
  
2009.5.15-17  更新日 2009.5.21 text:宮田 武宏

今年初めての里山帰農塾が開かれました。
男性6人、女性4人の参加です。

農に触れてみたい!という思いの方、自分の将来をどうしようか考えている方、自分の夢をどのように実現しようか考えている人など、いろんな方がいらっしゃいました。

塾長の高野孟さんの講義では、藤本さんの勧誘に応じて王国に足を踏み入れ、今では鴨川に居を構えるまでになったまでの流れと、その自分をどのように説明するかを、マインドマップを使って話されました。

その後は、初日から畑作業です。王国農園にて、カボチャ、ズッキーニの定植、オクラの種まきを行いました。野菜の苗に初めて触る方もいらっしゃったようでみんなこわごわの作業です。レポートにも「キャベツやブロッコリー、ソラマメなどが実際に生えているのを見るのは初めてでした。」という感想があり、農や野菜に触れたことのない方が多くいらっしゃるんだな、と認識を改めざるをえませんでした。

晩御飯では、房州名産「アジのさんがそぼろ」(叩いたアジに、みそやショウガを混ぜてそぼろにしたもの)をおかずにご飯を食べて、そのあとは増刊現代農業編集主幹甲斐さんの講義です。

若者は、進路を選択するのではなく創造するのだ、という言葉が、私の耳に残りました。現在、農山村において様々な取り組みをしている若者、70歳を超えてから新しいことに挑戦しようとしている方々の話を聞くと、自分にも勇気がわいてきます。王国で働きながらも、時として雑事に忙殺されてしまう私にもいい刺激となりました。

二日目の朝は、軽いヨガで目を覚ました後、田植え作業です。
田植えを始める前に田んぼでこけてしまう方がいたりと、波乱あるスタートとなりましたが、代表の石田の指導のもと、参加者全員でもくもくと苗を植えました。今年の苗はもち米です。いいお米になるように、こちらでも気をつけておきますね。

昼食のカレーを食べた後は、林菜穂さんの「私の半農半X」です。パートナーの良樹さんとの歩みも面白く、二人の違いもわかるいい講義でした。「私は先を描くことより、今を懸命に生きることをしている」という言葉が、誰も知り合いのいない土地にパートナーと身重で移ってこられた覚悟がうかがえました。
夜の交流会では、王国産の野菜をふんだんに使った料理をさかなに、話が弾みました。「何のために生きるか」「何のために働くのか」など、深い議論にまで踏み込んだ会話がなされたようです。

三日目は、里山棚田見学、移住者訪問ツアーです。大山千枚田にいき、保存会の活動について聞きました。

田植えを終えた後の田んぼが美しかったです。その後は、「私の半農半X」で登場してくれた林菜穂さんのご自宅を訪問。講義時のお話がどのように実現されているのかに注目が集まりましたが、目の前に現れた丁寧に修理された古民家を見て、皆さん納得のようでした。自分の夢のかけらをここに実現している人がいる、と思った方もいらっしゃいました。

次回の開催は、週間後、6月5日〜7日の2泊3日間です。糸紡ぎやまつり寿司作りなど、実習も盛りだくさんです。また、今回はスケジュールの都合で加藤登紀子が参加できませんでしたが、6月は講義を持つ予定です。「私の半農半X」には、鴨川に移住し、棚田の一年を描いた創作ダンス「里舞」を考案した長村順子さんに登場していただきます。お楽しみに!


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